2025.06.09

家具家電付き物件のデメリットとは？後悔しないための注意点と選び方

「家具・家電付きマンション」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか？特に一人暮らしを始める新社会人や、転勤・単身赴任者、短期間の出張で滞在する人々にとっては、非常に魅力的な選択肢です。冷蔵庫や洗濯機、ベッド、テーブルなど、生活に必要な家具家電が最初から備え付けられているため、引越しの手間も費用も大幅に削減できるのが魅力です。

しかし、その一方で「家具家電付き」の物件には、実際に住んでからでないとわからない“デメリット”も多く存在します。今回は、家具家電付きマンションのメリットと共に、後悔しないために知っておくべき注意点を詳しく解説していきます。

家具・家電付きマンションとは？どんな人に向いているのか

家具・家電付きマンションとは、ベッドやテーブル、椅子、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど、生活に必要なアイテムがあらかじめ備え付けられている賃貸マンションのことです。

このような物件は、以下のような人に特に人気があります。

一人暮らしを始める学生や社会人
単身赴任者や転勤族
短期間だけ住む予定の人（例えば半年～1年以内）
出張や旅行などで仮住まいが必要な人

初期費用を抑えて、すぐにでも新生活を始められる点が大きな魅力です。

家具家電付きマンションのメリット

1. 引越しがラクで初期費用も抑えられる

最大のメリットは、引越しの手間とコストが大幅に削減されることです。大型の家具や家電を購入したり、配送したりする必要がありません。また、搬入・搬出の作業や処分費用もかからないため、身軽に新生活を始められます。

2. 即日入居も可能

家具家電がすでにそろっているため、手ぶらでも入居できる場合があります。短期の出張や急な転勤にも対応しやすいです。

3. 短期契約やマンスリーマンションにも対応

家具家電付きの物件は、マンスリーマンションやウィークリーマンションなど、短期契約可能な賃貸物件として提供されることが多く、敷金・礼金・保証人不要など、契約手続きもシンプルです。ホテルよりも安く、宿泊先としても人気です。

家具家電付き物件のデメリットと注意点

便利な反面、見落とされがちなデメリットも存在します。以下で代表的な問題点を詳しく見ていきましょう。

【自由度の低さ】自分好みの家具が使えない

家具家電付きマンションは、備え付けの家具があらかじめ設置されているため、配置変更や交換が難しい場合があります。

「デザインが好みじゃない」
「サイズが部屋に合わない」
「ベッドの寝心地が悪い」

といった不満が出るケースもあります。とくに長期滞在の場合は“自由がきかない”点がストレスになることも。自分のスタイルにこだわりたい人やインテリアに敏感な人には、合わない可能性があります。

【故障・劣化】備え付け家電のトラブルとその対応

備え付けの家電製品が故障や劣化を起こすことも少なくありません。エアコンが効かない、洗濯機が異音を立てる、冷蔵庫が冷えないなどのトラブルが発生した場合、すぐに修理対応してもらえるかどうかは契約内容や管理会社次第です。

修理費用は誰が負担するのか
修理中の代替家電はあるのか
何年使用された家電か

などを事前に確認しておかないと、住み始めてからトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

【退去時のトラブル】原状回復・追加費用の可能性

家具家電付き物件では、退去時の原状回復に関してトラブルが発生するケースがあります。たとえば、次のような事例がよくあります。

備え付け家具にキズをつけてしまった
家電を使っているうちに自然劣化が進んだ
汚れやニオイが残っている

このような場合、「破損」「故意・過失」とみなされれば、クリーニング費用や修理代が請求されることもあります。入居前に写真を撮って記録しておく、契約書の原状回復規定を確認するなどの対策が必要です。

マンスリーマンションのメリットと注意点

マンスリーマンションは、家具家電付きの代表格ともいえる存在です。短期契約が可能で、出張や一時的な住まいとして非常に便利です。主なメリットとしては以下が挙げられます。

敷金・礼金・仲介手数料が不要な場合が多い
保証人がいらない
即日入居が可能
契約がシンプルで短期の宿泊にも対応

ただし、注意点としては以下のような点があります。

月額費用が通常の賃貸より高くなることも
Wi-Fiや光熱費が別途請求されることがある
家具家電の劣化や故障に対する対応が遅い場合も

家具家電付き物件を選ぶ際のポイント

後悔しないためには、以下の点に注意して物件を選びましょう。

契約内容をよく確認する
　家具家電の修理費用の負担、原状回復義務などを明記しているか確認。
実際の家具・家電の状態をチェック
　年式やメーカー、使用感、老朽化の程度などを内見時に確認。
管理会社やオーナーの対応力
　トラブル時の連絡対応が迅速か、過去の口コミなども参考にすると安心です。
長期利用なら家具なし物件も検討
　自由に選びたい、好みの空間を作りたい人には、家具なし物件が向いています。

まとめ

家具家電付きマンションは、引越しや短期滞在をスムーズにするという点で非常に魅力的な選択肢です。特に、一人暮らしや単身赴任者、転勤族には大きなメリットがあります。

しかし、「自由度の低さ」「家電の故障」「退去時のトラブル」など、住んでみてから気づくデメリットも少なくありません。契約前にしっかりとチェックし、自分のライフスタイルや期間に合った物件を選ぶことが、後悔しないコツです。

快適な新生活のスタートを切るために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。